2008年9月アーカイブ

長いようで短かかったのか、思いのほか長かったのか・・・
終わってみると、どちらかわからない。

もっとホッとすると思ったし、もっと、ぐったりするかもしれないと思ったけど終わってみると、普段と同じようなものだったり。

3ヶ月1クールの講座を続けて2回、担当させていただく機会に恵まれた。公的機関の委託講座で35歳以上のいわゆる「テクノデバイド」な方々への、アプリケーションの研修だった。
再就職が目的なので、アプリケーションソフトを自在に使えるようになっていただくことを目標にパソコンの電源を入れるところから、始まるものだった。

4月からの受講生さんは、揃ってモチベーションが高く熱く勢いがあった。
アプリケーションの操作を指導するのはもとより、このモチベーションを上向きにして維持していくのも、自分たちトレーナーの役目だと思っているが、逆にその熱さと勢いに気圧されて引っ張っているのか引っ張られているのかわからないうちに終わっていた。

その熱さを保ったまま7月期も担当してみると、今度は揃って捉えどころがなく意欲的にも見えず、どこをくすぐればモチベーションに触れることができるのか、押したり引いたりの3ヶ月。
とうとう捉えどころを見つけられないまま、「私流」を通して今日終了の日を迎えた。

「Microsoft Office Specialist」に合格することに4月期は力を注いだので、7月期もそれを歓迎するかと思っていたら、存外に反応が鈍い。受験の是非を聞いても「受ける」とも「受けない」ともはっきり言わない。「(受験することに)メリットあるんですかぁ?」と、ことあるごとに聞かれた。

小さな操作テクニックにしても「仕事で使う?」と聞いてきたり・・・
合理的なのか、クールなのか。
「暖簾に腕押し」な気配に私のモチベーションが段々怪しくなってきていた。
初めてパソコンに触るという人が多かった4月期に比べて、7月期はある程度使っていたり、独学で一通りのことはできる人が多いというのも、反応が薄い原因だったか。それならそれでもう少し、意思表示をしてくれたらもっと違う展開もできたかもしれないのに。

おそらく、受講生さんも私も達成感を覚えることなく、サバサバと最後の日を迎えるのだろうと思っていた。

玄関の鍵を開けて入ると、デカイ靴が数足並んでいた。
思わず「おぉ?」と声に出てしまった。息子が出てきて、
「Uが石垣島から帰ってきて、来てるんだよ」という声の後ろから、「おじゃましてま~す」と元気な声。

5月ごろだったか、「移住するんだ」とご両親の郷里でもある石垣島へ行ったUくん。少し前に「もう音を上げてる」と息子から聞いてはいたが・・・

「あら、一時帰宅?」と声をかけたら、元気な明るい声で「もう、辛くなって帰ってきちゃいましたぁ」と屈託がない。普段だったらそこで会話は終わるはずなんだけど、今日はさらに「でも、そのおかげで東京でやりたいことが見つかったんです。だから帰ってきました。」とさらに弾んだ声。
「そう、よかったねぇ。辛い思いした甲斐があったんだぁあ?」と答えた。

「はい、東京にいる意味がわからなくなって、向こうに行ったんですけどねぇ・・・」息子の部屋をちらっと覗いたら、人懐こい丸い顔でニコニコしてるUくんが息子たち仲間に囲まれていた。

息子の友達が訪ねてくることは多いけど、ほとんど会話はしたことがない。いつもは挨拶が関の山なのに、こんなに話すのはよほど寂しい思いをしてきたのかもしれない。
そう思ったら、なんだか鼻の奥がツンとしてしまった。
と、同時にそんな風に話してくれたのが訳もなく嬉しかった。

意気揚々として南の島に出かけていって、寂しさに耐え切れずに挫折して帰ってきたのだろうけど、次の展開をしっかりつかんで帰ってきたなら、それはそれで成果でしょう。

何でも経験してみること。
その結果、三歩進んで二歩下がったとしても・・・
一歩の前進は喜んで上げなきゃね。

「おじゃましましたぁ!」の声が5回続いた。
え・・・あの狭いところに5人も詰め込んでたの?(笑)
いちいち返事をしながら、大人数でやってきていたのにあらためて気づいた。

「めし、食ってくるぅ~」6人目が出かけていった。

とは言わないか・・・

この3連休、昨日も書いたとおり何もしなかった。映画を見に行ったり、ボーイスカウトの奉仕に出かけた以外は、根が生えたごとく居間の座椅子に居座り、テレビを見るか、何かを口に入れているか、ベッドで大の字になっているか。

これが良く眠れる。
どういうわけか、食事をすると直に睡魔がやってくる。その都度素直にベッドに行って、頭が枕についた瞬間に夢の世界。もちろん、夜だってちゃんと眠れる。

連休明けの今日、電車に乗ると仲良くしていただいている講師が同じ車両にいらした。
「最近どう?」なんて話をしていたら、やっぱり同じように休日を過ごしていらしたらしい。私の3倍くらい忙しい方なので、休みの日くらいダラダラ過ごせば良いと思う。
でも、そういう過ごし方をするとなんとなく後ろ暗いと言うか、なんかもったいないことをしたような心持になることもわかる。私でさえそうだから。

仕事場について、お昼休み。
同じクラスを一緒に担当している講師とランチをしながら、その講師も「休みの間、ちょこっとテレビ見ては、ちょこっとつまんで口に入れて、ぐぁ~と寝て・・・その繰り返しだったのよぉ」とおっしゃる。同年代の同業者が同じような休日を過ごしてる・・・と思ったらなんだかおかしくなった。

同年代だからなのか、同業だから同じような疲れ方をするのか・・・
on/offの切り替えとして正しいのか否か。
サンプリングして検証したくなった(笑)

更年期世代の正しい休日の過ごし方かもしれない。
(だから、夫はひとりででかけなさい・・・まだ言ってる。)

結局、見事なまでに何もしない3連休だった。

その数日前、夫から予定を聞かれて、土曜は夕方からボーイスカウトの打合せがあり、日曜日はボーイスカウトの地区の奉仕が午前中にあることを伝えた。それ以外は特にないと。
すると、「じゃぁ、日曜日の午後からどこか行きたいな。」とおっしゃる。

ふむ、今度はどこへ行きたいんだろう?

「もうさぁ、何にも考えないで済むようにしたいんだ。家にいると仕事のことばかり考えちゃうから」とのこと。
ふむ。「何も考えないようにしたいなら、一人でふらっと出かけてみたら?」
と、つい本音を言ってしまった^^;

仕事先でその話をしたら、
「やだぁ、それは言っちゃダメよぉ。一人じゃ寂しいのよ。二人で行きたいって言ってるんだもの、付き合ってあげなきゃぁ」と言われる。

でもね、でもさぁ。
若かった頃は、「ねぇ、どこか行こうよ」って再三懇願しても、「あ~」とか「う~」とか言ってゴロゴロするだけだったし、昼過ぎまで寝ていて、出かけるか?なんて言い出す頃は日が傾いていてどこにも出かけられなかったじゃない。
それが、近頃は、ようやく休みになったんだからゆっくり寝たいと思っていても、普段より早い時間から起き出して、「米は何合研ぐんだ?」とか「○○はどこだ?」とか「なすが漬かっていない」とか・・・
(メシはまだか?と言わないだけ、ましとしてもだ)
ゆっくり寝かせてもらえない上に、出かけたってただ歩くだけなんだものぉ・・・

聞けば、同年代の夫婦はいずこもご同様のようで、「夫の申し出に女房が渋る」って図を見聞きする。そういえば、夫が単身赴任していると聞くと、昔は「それはさびしいね」とか「私はついて行っちゃうなぁ」なんて感想を漏らしていたのに、最近は 「いいなぁ」なんて思わず言ってしまう(笑)

一緒にいる時間が長くなると、そんな風に相手に冷淡になれてしまうものなのか、あるいは今がそんな時期なのか・・・
深夜、こんなことをしている時間が一番楽しい。

あの時もじめじめと降りそうで降らなかったり、しとしとと雨が降り続いたりする日々だった。携帯の着信履歴に久しぶりに友人の名前を見て、嬉々としてコールバックしたとき、聞こえてきたのは息子さんが伝える彼女の訃報だった。

仕事の合間でのことだったので、その後の授業をどんな風に進めてどんな風に終わったのか、覚えていない。頭の中が真っ白になるというのはこういうものかという経験を初めてしたように思った。

それからもう1年。昨日、命日だったので親しかった友人3人と、彼女のお墓にお参りに行った。普段着でいつも遊びに行くときのように、いや遊びに行くようなつもりで出かけていったが、現地に行ったら本堂では法要が行われているようで、上がり框に靴がいくつも並んでいた。

本堂の正面の一番近いところに、彼女が眠っているので、そこでお墓の周りを掃き清め、お花を挿していたら本堂の扉が開き、人々がこちらに向かって歩いてきた。
なんと、彼女のご家族。
近頃は、命日に法要を行うことは少ないと思い込んでいたので、よもやその日に行われるとは知らずにそれこそ遊びに行ったら取り込み中だった・・・みたいなところに出くわして少々気まずかったが、なんだか彼女がそうしてくれたような気がして、ありがたく一緒にお線香を上げさせていただいた。

1年も経った・・・と思ってみたり、まだ1年だったんだと思ってみたり。
自分の身に変化が起こるたびに、彼女が元気だったら何て言うだろう? とかこれは彼女に報告しなきゃ・・・と思って、もう直接会うことはないんだと、今更のように気がついたり、まだまだ実感としては彼女が元気だったころと変わっていないような気がする。

彼女が病を得て闘い始めたころ、「生きる」ことへの凄みを見せ付けられたことが何度もある。死と直面することはこれほどまでに人を強くするのかと思い知らされた。闘病中の彼女から教えられたことがどれだけあっただろう。彼女のおかげで、私も幾分成長させてもらった。

墓前に手を合わせながら、この1年、何事もなく平穏に過ごしてこれたことを、感謝をこめて彼女に伝えて帰ってきた。

 

9月も5日が過ぎようとしている。
8月の更新は1回。忙しかったわけでもパソコンに触らなかったわけでもない。
書きたいことがなかった...かな。

身の回りはまったく相変わらずで、我が家は3人とも面白いくらいに仕事に追われていて人が3人ともただ寝に帰っているような・・・
特に息子は「やつを休ませろ」と、バックヤードから指令が出るくらい、休みが少ないらしくといって好きな時に好きなように休めるわけでもなく、すべて会社で組まれたスケジュールに動かされているので、帰ってくると「辞めてやる!」と叫んでる。
(その割には、嬉々として会社に出かけていくので、仕事は好きなんだろう。珍しい男だと思う)

そんな状態なので、私は一人だけの時間も増えた。
時間とお金が少し前に比べるとかなり自由につかえるようになったことは、ありがたいことだと思う。
有意義に使いたいと思っている頭とは裏腹に、時間もお金も浪費している今日この頃。

涼しくなったら、野放図から脱皮して自分磨きでもしようかなぁ・・・
涼しくなったら...なんて言ってる時点でアウトか。

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