また、いやな事件が起きた。
「誰でも良かった」「世の中のすべてがイヤになった」
自分の行いがうまくいかないのは、全部他人や社会が悪いからと本気で思っているらしい。世の中のすべてがイヤになったのなら、他人を巻き込まずに自分で自分に始末をつければいい。それすらできないくせに、人のせいにしたり、社会のせいにしたりは一人前にする。
挙句の果て、何の関わりも罪もない人の命を無駄に散らせるなんて、言語道断。
「一寸先は闇」だなと、痛切に思ってしまった。
天災にしろ人災にしろ、それに遭ってしまう人と遭わずに済んだ人の差ってなんだろう?と思う。
今日、息子は遊び仲間とバーベキューをしに遠出をしていた。
私もボーイスカウトの用事で、都内から離れて群馬の山の方にいた。
車に揺られてウトウトしていたら、同行していた人から
「NOBちゃんは、今日は秋葉原に行ってない?」
と突然聞かれて目が覚めた。
ラジオのニュースで、秋葉原の惨劇を伝えていたと言う。
友達からの誘いがなければ、おそらく彼はいつものように秋葉原に出かけて、レコードや機材を物色して歩いていたに違いない。
でも、今日は友達に誘われて普段はしない遠出をしていた。
朝から出かけて、夜中になっても帰らないのはいつものことながら、こんな事件があると帰ってくるまで心配になる。
日付が変わってしばらくして帰った息子の第一声が、
「今日、バーベキューに誘われていなかったら、おれ、秋葉原に行ってたよ。昼ごろ、昭和通を絶対歩いてた。友達みんなが『やっべぇ~』とか言って騒いでいたけど、おれは、マジで笑えなかった。鳥肌が立ったよ」だった。
思うことは同じらしい。
普段は、秋葉原なんかに行かない人が、今日に限って出かけていって不幸な事件に遭遇したかもしれない。同じように同じ場所にいながら難を逃れた人も大勢いただろう。
生と死の分け目、運命の分かれ道は何によって導かれるものなのか・・・心が痛い。