まだ読み終わっていないけど。
いつかは通る道ではあっても、自分の親だけは病気にならないし、ましてや死ぬようなことはほとんど頭にない。
それが、父が脳こうそくを患い、解離性動脈瘤を患い 介護認定されたり、入退院があったりと、今まで現実とは思っていなかったことが、どんどん現実として 身に迫ってきていた。
それでも、実家は離れているし、母が元気で父の世話は「一人で大丈夫」と言ってくれていたので、すっかり甘えていた。
その父が急逝した。
母が周到な人だったので、それはもうしばらく前から、 「あれはここ」「こういうときは○○に連絡して」と
帰るたびに、まだ元気でいる父や母の葬式の段取りを 聞かされていた。
おかげで、母と二人あーでもない こーでもないといいながら、家族だけの葬儀、家族だけの 法要と、少しずつ片付いてきた。
母がしっかりしていたからよかった。
でも、今度はその母をいずれは見送らないといけない。
その時にどうすればいいのか...
年を重ねると、一人っ子だったことはどうでもよくなるものだけど、さらに年を重ねると、ちょっと恨みたくなる。
そんなときに、生協のカタログの中に入っていたこの本。
出会うべき時に必要なものに出会うものだと感心している。
作者もまた、一人っ子である。
16年間、子育てと仕事と介護を体験した中での、知恵や ノウハウが詳細に書かれている。
終末医療とは、延命治療の功罪...
現実の介護や葬式と社会通念とのギャップ。
辛かったこと、よかったこと、うれしかったこと。
そんなことを資料付きで教えてくれる良書だ。
新しく買うことになった仏壇のことで、あれやこれやと迷い、「引き取り手のない仏壇」になることまで憂う母に 「私が引き取るじゃない、大丈夫だから好きなのを
買えば」と言った瞬間に、「私しかいない」ことを 改めて痛感し、腹をくくった。
「一人でもだいじょうぶ」



