普段暇なくせに、そんな時に限って仕事が入っている...まぁ、そんなものだけど。
それでも、やっぱり親のことは気になるので、頻繁に電話をしていたら母から叱られた(笑)
大丈夫だから、自分の心配をしていろと...いや、お互いさまなんだけど。
高齢になると、ちょっと環境が変わると、自分がどこにいるのか、なぜそこにいるのかが分からなくなるというのは、義母で経験しているので、それが一番気になった。
入院していると、「ボケ」の症状が進むのだ。
ご多分にもれず、父も「会社から電話はなかったか?」とか「これから、配送に行かなきゃいけないのにどこだかわからないから、会社に聞いてくれ」等々、またまた言い出していると、母から聞いた。
仕事をしていたころの記憶が鮮明なんだろう。
高速バスを降りて、その足で病院に向かった。
父は横になっていたが、母の顔を見るなり「これから帰ろうと思ってたんだ」という。
母は「どうやって帰るのよ? 歩けないのに帰れないでしょ」
そういう言われ方をすると、絶対に怒っていたはずの父が怒らないで「へへっ」と笑っている。
病院について病室までの廊下で、母が私に
「先に行ってさ、誰だかわかる?って聞いてごらんよ、私隠れてるから」
(案外、人が悪いんだよね、この人)
え、えぇっ・・・
いや、そのシチュエーションは、ちょっと・・・それ、こわいからやめましょう、おかーさん。
バスの中でずーっと考えてた。もし、誰だかわからないって言われたら、どうしようか。とか
ちゃんと私を認識するかなぁ...と。
私が尋ねたことにはちゃんと答える。もちろん、いつもどおりに。
もともと、口の重い人なので、余分なことは言わないし、聞きもしないのだが・・・
訪ねて10分くらい経ってからだろうか、母が私をさして「この人だれ?」と聞いたら、想像していた通り「わからないなぁ」と答えた。
「東京から来た人か?」と。
東京から来たって...間違いじゃないし(笑)
やっぱり...わかりませんかぁ^^;
そうですかぁ。そうなんだぁ・・・
でも、それにしては最後まで「だれ?」って顔もせずに、普通に会話してたよなぁ。
もしかしてからかわれましたか?



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