「ぽんのさ、マイナスなとこ思い出すと、数学が異常にできなかったのと体育、ダメだったよねぇ。だって、高跳びのバー折ったじゃん」
数学は確かに異常にできなかった。体育も大嫌いだった。
でも、でも、でも...高跳びのバーを折った? 私が?
「覚えてないの? 飛びそこなったならまだしも、垂直にバーの上に落ちたんだよ。バキッッて」
「OH! My God!!」
記憶にないっ、断じてないっ
と、思っているのは私だけで、他の子(全員おばさん)たちも「あった、あった」とか言って笑ってる。
高校時代、3年間クラス替えがなかったのと、女子の数が少なかったこと、他のクラスから疎外されていたことなどで、クラス内の雰囲気が「仲良し」そのもの。
3年前、「50代突入の節目」ということで、7年ぶりに集まって旧交を温めたのだが、その時に東京にいる連中でしばしば集まれるよねという話になっていた。
にもかかわらず、そんな気配が全く見えずに3年過ぎた。
それが突然、見知らぬアドレスからメールが届いて以来、とんとんと話が進んで昨日、都内近郊に住んでいる同級生たちと会食することになった。
アドレスは見おぼえないものだったが、メールの内容はどう考えても高校時代の友人たちと会おうというもので、IDから推測して返信をしたら、当たりだった。
メールの最後には、必ず自分の名前を入れようよ、同級生諸君(笑)
共通の話といえば、当時の話題しかないので勢い高校時代の話に花が咲くが、自分はその当時のことを良く覚えていると思っていたのに、冒頭の話のように全く知らない話のように、記憶が欠落していることもあり、それは、そういう私の覚えていないことを、いきなり暴露した友人も同様で、修学旅行の話になって、「小豆島のホテルはさぁ」なんて誰かが言いだすと、「えっ、小豆島なんて行った?私、行ってないよ、小豆島」とか言い出す。
「修学旅行なんだから、全員行ったの。あなたもいたの、そこに」
「小豆島ってさあ、猿がいたよねぇ」
「いないわよぉ、小豆島には。あれは四国よぉ」
「小豆島だって四国じゃないの。」
知らない人が見たら、漫才見ているみたいだろうなあ。
いやはや、今回は直前になって、都合がつかなくなったりして7人で会う予定が4人になってしまったが、十分、にぎやかでかまびすしい、女ばかりのミニクラス会だった。
誰かが口火を切れば「ほら、いたじゃない、あれ」とか「あの人...あ、出てこないほら、あれ」から始まるし、「じゃ、出ようか」と誰かが言いだせば、それぞれが「よいしょ」とか「よっこらせ」とか言っちゃってるし...気分はセーラー服を着ていた当時のままなのに、口から体から年齢がにじみ出てくる。
それはそれで、楽しかったな。
またやりましょう。